家庭菜園のトマトの花が咲かない・落ちる原因と実をつける育て方を徹底解説

家庭菜園のトマトの花が咲かない・落ちる原因と実をつける育て方を徹底解説

家庭菜園のトマトの花が咲かない・落ちる原因と実際をつける育て方を徹底解説

家庭菜園でトマトを育てていて、一番ワクワクするのは、かわいらしい黄色い花が咲き、それがストレス真っ赤な宝石のような実になる瞬間ですよね。

しかし、「うちのトマト、なかなか花が咲かない…」「熱く咲いたのに、すぐにポロリと落ちてしまった…」と悩んでいる方も多いのではないですか?

実は、トマトの花は、栽培上手くいくかどうかの重要なサインです

この記事を読んでください、あなたのトマトもきっとたくさんのことに注目してくださいよ!



トマトの花ってどんな花?咲くや時期の特徴を知ろう

トマトの栽培を始めるなら、まずは花の特徴をよく知っておきましょう。

トマトの花の基本情報

トマトの花は、ミニトマトでも大玉トマトでも、ほとんどが黄色い星形をしています。大きさは直径2cmほどで、可憐でかわいらしい見た目です。

苗を植え付けてから2〜3週間ほど経ち、葉が5〜7枚になった頃に、最初の花(これを「第一花房」と呼びます)が咲き始めます。その後、葉が3枚増えるごとに次の花房が出来て、という規則性を持っています。

また、トマトの花は「自家受粉」します。これは、一つの花の中に雄しべと雌しべの両方があり、風や振動で花粉が雌しべになることで実際が仕組みです。そのため、ミツバチなどの虫がいないベランダや室内でも、実をつけることができます。


【SOS! 】 トマトの花が咲かない! 考えられる5つの原因と解決策

「うちのトマト、葉っぱばかりが茂って、一方向に花が咲かない…」という場合、生育環境に問題がある可能性が高いです。以下の5つの原因と解決策を確認してみましょう。

1.日照不足

  • 原因:トマトは日光が大好きな植物です。1日に6時間以上の日照が必要とされており、日照時間が足りないと光合成が十分に落ち着きず、株全体が弱って花を咲かせるためのエネルギーがかなり多くなってしまいます。
  • 解決策:プランターで育てている場合は、日当たりの良い場所に移動させましょう。畑で育てている場合は、他の植物の影になっていないか確認し、株間の風通しや日当たりを改善します。

2.肥料過多(特に窒素分)

  • 原因:葉や茎を成長させ働きがある窒素肥料を与えすぎると、「つるボケ」と呼ばれる状態になります。これは、葉だけが茂って栄養が花や先に回らない状態のことです。
  • 解決策:追肥を一度ストップしましょう。花を咲かせ、実際をつけるためには、リン酸やカリウムを多く含む肥料が効果的です。

3. 水分管理の失敗

  • 原因:水やりが多すぎて土が常に湿っている「過湿」や、逆に土がカラカラに乾いてしまう「乾燥」は、どちらの根にもダメージを与える、生育不良の原因となります。
  • 解決策:水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと評価のが基本です。 プランター栽培では、鉢底から水が流れ出るまで与えて、土が乾くまで待ちましょう。

4. 温度によるストレス

  • 原因:トマトの生育適温は20〜30℃です。 最低気温が10℃を下回るような寒さや、35℃の高温が続くと、株がストレスを感じて花芽の成長が止まったり、花が咲かなくなったりします。
  • 解決策:寒い時期は、ビニールなどをかぶせて保温したり、夜間は室内に取り込んで防寒対策をしましょう。

5. 植え付け時期のミス

  • 原因:苗を購入する際、まだ第一花房がつかない苗を選んで迷った場合、花が咲くまでに時間がかかります。
  • 解決策:確実に現実をつけたい場合は、第一花房に花芽がついている、あるいは花が咲いている苗を選ぶのがおすすめです。

咲いた花がポロリ…なぜ落ちる?着果を成功させるための秘訣

この原因の多くは、「受粉不良」と「栄養バランスの乱れ」です。

受粉不良

  • 原因:自家粉を受けるトマトでも、風がなかったり、虫がいたりすると受粉がうまくいかないことがあります。受粉できなかった花は、役目を終えて自然に落ちてしまいます。
  • 解決策: 人工授粉を行います。
    1. 花の振動:花が咲いたら、花房を指で軽い「ポンポン」と弾いて揺れます。
    2. 道具の活用:綿棒や筆で花粉をなでて雌しべをつけたり、使っていない電動歯ブラシを花房に軽く見て効果的です。
    3. トマトトーンの利用:着果をより確実にしたい場合は、植物成長調整剤「トマトトーン」を散布します。開花した日の途中、花房全体にまんべんなく吹きかけましょう。ちなみに、かけすぎると奇形果の原因になるため、使用量や使用方法をよく確認してください。
    ※受粉は、花が咲いている日の午前中に行うのがベストです。

栄養バランスの乱れ

  • 原因:肥料の量が多すぎたり、逆に不足したりすると、株が弱って花を維持できなくなり、落ちてしまいます。
  • 解決策:適切なタイミングで、バランスの取れた肥料を与えましょう。 特に、リン酸やカリウムを多く含む肥料は、花や実の成長を重視します。

トマトの花を咲かせて実をたくさんつける育て方のコツ

正しいな水やりと追肥のタイミング

水やり:土の表面が乾いてからたっぷりと与え、メリハリをつけることが大切です。

追肥:第一花房に実際がつき始めたら、2〜3週間に1回程度、化成肥料や液体肥料を与えます。

支柱立てと誘引で株を安定させる

株が大きくなる場合、花の重みで倒れそうになります。植え付け時に支柱を立てて、茎を誘ひもなどで結び、株を安定させましょう。


トマトの「わき芽かき」と「摘心」は花と実を増やす秘訣

トマト栽培の成功に欠かせないのが「わき芽かき」と「摘心」です。

わき芽かきとは?

茎と葉の付け根から出てくる新しい芽を「わき芽」と呼びます。このわき芽を摘み取ることで、主枝に栄養を集中させて、花や早く栄養が届きやすくなります。わき芽は5cmほど小さいうちに、手でポキッとひねって摘み取りましょう。葉と茎の間から脇芽が出ていて赤丸で囲ってある

摘心とは?

主枝の先端の成長を止めることを「摘心」といいます。 一般的には、上から6〜7段目の花房に実がついたら、その上の葉を2〜3枚残して先端を摘み取ります。 これにより、株が上へ伸びるのをやめ、残った先に栄養が集中して大きく甘い実ができます。


トマトの花に関するよくある質問(FAQ)

Q1:トマトの花に白い斑点があるけど大丈夫ですか?

A1:病気や害虫の可能性が考えられます。拡大してカビや害虫の存在を確認し、必要であれば殺菌剤や殺虫剤を使用しましょう。

Q2: ホルモン剤(トマトトーン)は使った方が良いですか?

A2:受粉がうまくいかない場合や、結果を確実にしたい場合に有効です。 なお、使用量やかけすぎに注意しないと奇形果ができる可能性があるため、説明書をよく読んで使用しましょう。

Q3: トマトの花は食べられますか?

A3:ナス科の植物には毒を持つものも多いため、食用は避けてください。


まとめ:トマトの花のサインを休んで、豊作トマトを育てよう!

トマトの花は、ただ美しい存在ではありません。それは、生育環境や株の状態を教えてくれる大切なサインです。

この記事で解説したように、日当たりや水やり、肥料の管理、そしてわき芽かきなどの手入れを正しく行っていけば、トマトはたくさんの花を咲かせ、見事な実をつけてくれます。

ぜひ、今年の家庭菜園で、この記事を参考にして豊かなトマトを収穫してくださいね!

← 戻る