笑顔の男性が、トマトの被り物を被り、ミニトマトを掲げている。背景には、トマトが栽培されているビニールハウスが写っています。

「農家よりサラリーマンのほうが良いぞ」それでも私が農家を選んだ理由

「農家よりサラリーマンのほうが良いぞ」私が農家を選んだ理由

「農家よりサラリーマンの方が良い」と言われた私が、唯一農家を選んだ理由。 それは、農業への情熱と、地域への貢献という強い想いがあったからです。 この物語は、私が農家になるまでの歩み、そして農業の未来への想いを綴ったものです。

1. 農業との出会い:幼少期の原体験と現実

1-1. 農業が当たり前の環境

私が住んでいる愛知県田原市は、5年連続で全国1位の農業産出額を熱く、「熱い農業王国」です。 実家は菊農家をしており、周囲には農家の子どもが多く、小学生の同級生の8割は実家が農家でした。はごく身近な存在でした。 でも、家族や友達と遊びに行くことも少なく、毎日毎日菊の脇芽や収穫、出荷作業の手伝い。 当時の僕には、農業はなかなか忙しい仕事というイメージしかありませんでした。

1-2. 大学進学で知ったギャップ

大学進学を機に、初めて地元を離れて一人暮らしを始めました。 愛媛大学の農学部には、全国から農業に興味を持つ同世代が集まっていましたが、農業王国・田原市を知っている人はいませんでした。

1-3. 会社員時代に聞いた現実

大学卒業後、農業関係の会社に就職し、営業として農家のサポートを担当しました。初めて農家の方に挨拶に行った時、必ず言われたことがあります。

「農家は休みがない、儲からない。だから女の子にモテない。農家よりサラリーマンのほうが良いぞ」と。日本一の農業の町だからこそ、「サラリーマンより農業のほうが儲かる」と言ってほしかった。

他の小さい産地はもっと状況が悪いのではないか。このままでは農業は衰退がどんどん進んでいってしまう。そんな危機感を思い出しました。

2. ミニトマトへの変革:新たな挑戦と可能性

2-1. 作物変革の決意

実家は葬儀花で使う電照菊農家でしたが、私が会社員時代にミニトマトへの作品転換を行いました。

2-2. ミニトマト栽培の魅力

ミニトマトは、栽培方法によって収穫量を大幅に増やすことができる可能性を秘めています。 そこに魅力を感じました。

2-3. オランダ技術との出会い

かつて、オランダの環境制御技術が注目されており、日本の農業にも導入され始めていました。この技術を使えば、経験の浅い若手でも多くの収穫が得られる可能性があると考えました。

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3. 農家としての決意:地域と農業の未来のために

3-1. 農業の誇りを取り戻す

まず、田原市が「農業日本一の町」であることを全国に知ってもらい、農家としての誇りを大切に考えました。SNSでの情報発信にも力を入れています。

3-2. 田畑野菜の価値向上

田んぼの野菜の美味しさを全国に伝え、付加価値を高めることで、農家の収入向上につなげたいと考えました。 「りんごといえば青森」となるように「農業といえば田原市」と言われるようにしたいです。

また生産者と消費者をのために、農カードや収穫体験、SNSによる交流など、様々な取り組みを行っています。

3-3. 「儲かる農家」を目指して

「儲かる農家の町」として認知されることで、後継者不足の解消や、全国から新規就農を目指す人が集まるような地域にしたいと考えました。 まずは自分が儲かる農家と胸を張って言えるように、日々経営努力を重ねています。

4. 渥美半島とまとランドの挑戦:農業のイメージを変える

4-1. 理念と想い

「農業にワクワクを食卓に笑顔を」を理念に、生産者がワクワクしながら作った野菜を、消費者が笑顔で食べる。そんな農業を実現したいロゴと考えています。農園には、農業を楽しみ農業の未来が明るい生産者と消費者の笑顔を繋ぐ、という想いが込められています。

4-2. 消費者との交流

全国どこでも購入できるようにオンラインショップを開設し、全国発送をしています。SNSによる交流、収穫体験での交流も行っています。

4-3. 農業の可能性

ネガティブなイメージがありますが、やり方によってはワクワク楽しめる職業であることを伝えていきたいです。

5. 農業の未来:地域とともに

5-1. 農業と地域の衰退

田原市は半島のため町としてはあまり発展していません。そのため就職先となるような会社は少なく、市外へ出なければ就職先がありません。実家が農家である人にとって、農業は大きな就職先となります。

5-2. 若者の流出を防ぐ

農業を魅力的な産業にすることで、若者の流出を防ぎ、地域を活性化させたいと考えました。

5-3. 農業の価値を高める

まずは、私自身が儲かる農家になり、農業の価値を高めることで、地域全体の発展に貢献したいと考えています。

 

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まとめ

「農家よりサラリーマンのほうが良いぞ」と言われた私が、唯一農家を選んだ理由。 それは、農業への情熱と、地域への貢献という強い想いがあったからです。 幼少期の原体験、大学時代のギャップ、会社員時代の葛藤、そしてミニへトマトの転換。 様々な経験を通して、私は農業の可能性を信じ、農業の未来を切り拓きたいと強く願いました。農業は一時的に楽な仕事ではありません。しかし、消費者の笑顔、そして地域の未来のために、私はこれからも農業の道を歩み続けます。

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